2018年11月9日金曜日

『中華スマートウォッチ』とウォッチフェイスを楽しむ


 ものすごく久しぶりの更新になるわけですがなんとか生きてます。
 というか、普通にTwitterとかはやってるんですけども。

 その久しぶりに記事を書きたくなるガジェットを買っ(てしまっ)たので、某九州ファミレス覇権王者()な場所でノマドワーカー()のような事をしながらこの記事を書いているワタクシであります。

 きっかけになったのはいわゆるプライズマシンで獲得した『スマートブレスレット』。
 400円で獲った割には(しかも箱も一部破れていたのだが)それなりの機能があってTwitterなどの通知も文字化けせず表示していた。

 『他はどうなんだろう』

 これがいけなかった。
 こうなると僕に棲む悪魔が張り切るのだ。
 そりゃもう好き勝手に。

 今使っているスマートウォッチに辿り着く前にひとつ別のスマートウォッチを買ったのだけど、よく下調べもせずノリだけで買ってしまったために僕が要求する仕様を満たしていない事がわかったのは届いて使いだした後だった。
 もちろんメーカーにもそのスマートウォッチにも罪はない。
 すべて僕の責任である。

 僕がスマートウォッチに要求する仕様は

 1.ウォッチフェイスを追加して使用できること
 2.電話の着信やTwitterなどの通知が日本語で表示されること
 3.もし壊れたり失くしてしまってもあまりダメージにならないこと

 基本的にはこれだけと言っていい。

 つまりは必然的に安価なモデル、いわゆる『中華スマートウォッチ』になるため、3.によってApple Watchは自動的に落選する。
 iPhone 6s使ってるのに。()
 Wear OS 2.0(旧Android Wear)モデルも平気で2万円くらいからの価格帯なのでこれも落選。

 また、ウォッチフェイスを追加・使用するためにそれなりのチップやスペックが必要になる。
 調べてみるとスマートウォッチ側にMediatekのMT2052/MT2053系が載っていて、かつ『Mediatek SmartDevice』というアプリが使えるAndroid端末が別途必要だというのがわかった。
 スマートウォッチ側のRAMも最低64MBはないとダメらしい。

 数日間の僕的に綿密な調査の結果、僕の手元に届いたのは『Diggro DI03 Plus』である。
 今年の夏に出たモデルで、『DI03』のモデルチェンジ版だ。
 メーカー直販価格は$56(この記事を書き始めた時点で約6343円)、Amazonでは通常販売価格7580円
 Amazonではタイムセールや1000~1500円OFFクーポンが出ている時があるので、それを狙うといい。

 この記事を書いている最中にAmazonを確認したら1500円OFFクーポンが出ていてなぁ……
 先日のタイムセールで6443円で買ったんだよ僕……()
 差額でダイソーの時計バンド4本買えるやん……()
 まぁ、メーカー直販価格あたりで買えたから別にいいけども……()

 使われているバンドは幅20mm。
 クイックリリース式なので替えるの楽だよ!
 AliExpressでバンド探すのたーのしー!


 さて、ウォッチフェイスの追加にはまず大前提として最低でも『Mediatek SmartDevice』をインストールできるAndroid 4.3以降が走る端末が必要になる。
 iOS版アプリもあるのだが、iOS版にはフェイスをDI03 Plusへ追加する機能がないためiPhoneしか持っていない場合はどこかでAndroid端末を調達しないといけない。

 まぁ、こういう機能を求める人がAndroid端末を持ってないわけがないのでこんな注意書きは釈迦に説法だろうが、もし持っていない場合は中古を買うもいいし、いっそ新品を以下略。
 今なら新品でも1万円台前半という機種もあるし。

 PC/MacがあるならAndroidエミュレータでもいいかも(未検証)。
 ただしスマートウォッチとの通信のためにBluetoothモジュール必須なのでなければUSBドングルを買おう。
 Amazonで500円以下からある(品質はともかく)。

 そのあとAndroid端末に『Mediatek SmartDevice』と、zipやrarを解凍できるアプリをインストールした後に端末を再起動しておく。
 再起動をかけないと後で困ったことになる場合があるので忘れないように。


 ではここから実際にウォッチフェイスの追加と運用をメインに書いていくことにする。
 なお、それぞれの基本的な使い方などはここでは説明しないし、スマートウォッチとAndroid端末とのBluetoothペアリングなども事前に済ませてある前提なのであしからず。


 まずフェイスの入手から。

 『Mediatek SmartDevice』を使ってMT2052/MT2053系チップを使っているスマートウォッチにフェイスを追加するには『VXP』フォーマットでビルドされたファイルを含むファイル群が必要になる。

 具体的にはひとつのウォッチフェイスは拡張子

 ・*.vxp
 ・*.png
 ・*.xml

 の3つのファイルのセットで構成される。
 「*」は当然同じ文字列でなければダメ。

 なお、配布されているVXP形式のフェイスは基本的にはデジタルなら時刻、アナログなら秒針・長針・短針以外は"お飾り"であり、例えばクロノグラフタイプの盤面であってもこの3つ以外は機能しないと思っていい。
 「やだいやだい、フル機能ないとやだい!」という人はApple WatchやWear OS 2.0なスマートウォッチを買って、どうぞ。

 さて、そんなVXP形式ウォッチフェイス配布のおそらく最大手が『Watch Face UP』
 現在2000種類近いフェイスが登録されている。
 またGoogle+Facebookのコミュニティもあり、こちらは最新情報を追いかけたい時に重宝する。

 最初から見ていってもいいし、ある程度フィルタをかけてから気に入ったフェイスがあったらダウンロードボタンを押すと概要ページに飛ぶので間違いがなければ『Download Now』をタップ。
 ただし、たまーにリンクを間違えているフェイスがあるのでその際は直るのを待つしかない。()

 タップすると大抵はGoogle Driveへ飛ぶので、上記の3つの拡張子のファイルがあるかどうか確認してダウンロードをタップするとzip(場合によってはrar)形式で一括ダウンロードされる。

 Android端末でダウンロードした場合は、解凍アプリを起動しファイルがダウンロードされたフォルダへ移動して解凍。
 フェイスによってはファイル名にさらに文字列を加えている場合があるので、その際は解凍した後でファイル名を揃えておくこと。(当然ながら拡張子は変えないように)

 解凍が終わったら次はファイルマネージャを起動して解凍先へ行き、3つのファイルを選択して『appmanager』フォルダへコピー。

 この『appmanager』フォルダについて。
 先程「インストールしたらAndroid端末を再起動しろ」と書いたのは理由があって、実は『Mediatek SmartDevice』をインストールしただけではこのフォルダが見つからない場合があったりする。
 
 僕は主に管理上の理由で
 ・PCからフェイスをダウンロードして解凍
 ・PCとAndroid端末をUSBケーブルで接続してファイルをAndroid端末へコピー
 ・Android端末からMediatek SmartDeviceアプリでDI03 Plusへインストール
 という手順でやっているのだが、最初にこの作業をした時にAndroid端末側に『appmanager』フォルダが見つからず、仕方ないので新規フォルダで作ろうとしても作れないので仕方なくGoogle先生に聞いてみると「再起動しろヴォケ」とおっしゃられたので仰せのとおりにしてみたら現れた、という顛末があった。

 一連の作業の後、『appmanager』フォルダの中に3つのファイルがあることを確認したら、Mediatek SmartDeviceアプリに移って『My Applications』をタップ。


 ここに追加したフェイスのアイコンがあれば勝利は確定である。
 右側にある緑色の『Install』をタップすればDI03 Plusにフェイスが追加される。

 注意点として、フェイスをアンイストールしたい場合は念のためデフォルトのフェイスに変更してからアンイストールすること。

 ここまでで一応の流れを知ってしまえば後は楽。
 使ってみたいフェイスを好きなだけダウンロードして好きなだけインストールしよう!


 ……と言うとでも思ったか。()

 いや、フェイスのダウンロード自体は容量が許すだけどんだけやってもいいのだが、中華スマートウォッチは基本的にそんなに大喰いではないのだ。

 DI03 Plusについては、VXPファイルのインストール自体も12~3種類程度で満杯になってしまう上、そもそも実際に選択できるフェイスはデフォルトの4種類+追加分先着6種の計10種までの制限がある。
 (7種類以上インストールしても超過分は選択できない)
 というか、あまりパンパンにしてしまうとMediatek SmartDeviceでアンイストールしようとしてもウェイトするだけになってしまい、そうなるとDI03 Plusを初期化するしかなくなってしまう。

 ええ、実際やっちまいましたとも。

 その点に気をつけていればDI03 Plusはこの価格帯にしてはそこそこ優秀な中華スマートウォッチと言える。
 言語選択で日本語にするとメニューの日本語がいろいろおかしくはあるが。(約)

 ところで、どこか日本語でVXPフォーマットを解説してるとこないですかね…
 チュートリアルのビデオ自体はあるからなんとかなるとは思うけど。
 というか、規格自体はわかってるので簡単なものを作ってみる記事を書く予定。

 ここからはDI03 Plusの小ネタをいくつか書いていきたい。

 まずはあちこちでおかしな日本語を回避する方法。

 初回起動および初期化後に言語選択する場合、スマートフォンと接続する前に(これ重要)Englishを選択後、『Settings』から『International』と進んで『Auto Sync』をOffにしておくこと。
 これをやっておかないとスマートフォンと接続した時に問答無用でメニューが『日本語』になってしまう。(ペギン)
 しかも『Auto Sync』のOn/Off選択は初回起動および初期化後にしか選択できないというトラップがある。

 Englishを選択しても電話着信やTwitterなどの各種通知はちゃんと日本語で表示されるのでご安心を。
 ただしどの言語でも絵文字などは豆腐(□)表示になるのであしからず。


 次は『Settings』の『Units』について。

 これはフィットネス機能の距離・単位表示などに使われるらしい。
 ここをタップすると『Metric』と『Imperial』のどちらかを選択することになるが、前者はメートル法、後者は『帝国単位』でいわゆるイギリス発祥のヤード・ポンド法。
 日本ではおとなしく『Metric』を選択しておく。


 最後は音まわりについて。

 これは届いてから2日ほど困っていたことなのだが、iPhoneからの音声出力がDI03 Plusから聞こえていてこれが大層困る場合が多々あるというかスマートウォッチから出す必要ないよ! という事態が起こり、まずスマートウォッチ側の音量を下げたのだが当然何も聞こえなくなり、次は必要な時にBluetooth接続を切る手段を取ったのだがこれだと通知が来なくなる。

 ここでふと思い出した。
 僕は車にBluetoothスピーカーを載せているのだが、iPhoneのコントロールセンターで必要な時に切り替えている。
 つまり、同じようにすればいいじゃないか。

 これに気付くのに2日かかったという僕はバカです。ええ。

 これでもiPhoneとDI03 Plusとの接続が一旦切れて再接続された場合に復活するのでまだ厄介と言えば厄介ではあるが、それまでよりははるかにマシだと思いこむことにした。


 さて、これでひとまずこの記事を〆たいのだが、また何か追加されるかもしれないしされないかもしれない。

 ああそうだ、ベルト交換とかも書きたい。
 100円ショップで売ってるベルトとか、海外通販でベルトを買うとか。

 まぁ、こういうのは選んでる時間が楽しいとかいう部分もあるのでそのへんはまたいずれ。

 では。